「ソフトウェア見積り」の6章「見積り技法入門」の内容をまとめます。
この後の章で紹介される見積り技法を選択するための検討事項を紹介しています。
前の「5章 見積りに影響するもの」のまとめはこちら。
次の「7章 数えて、計算して、判断するのまとめはこちら。
この記事の内容
2部「見積り技法の基礎」
6章「見積り技法入門」
見積り対象
「ソフトウェア見積り」の中では、見積り対象を以下の3つに分類しています。
- 工数の見積もり
- 所要期間の見積もり
- 納品できる機能の見積もり
何を見積もるかで、使う見積り技法が変わります。
プロジェクトの規模
プロジェクトの規模によって適した見積り技法が変わります。
「ソフトウェア見積り」ではプロジェクトの規模を3つに分類しています。
- 大…半年~1年以上かかる、25人以上のプロジェクト
- 中…3ヵ月~1年かかる、5人~25人程度のプロジェクト
- 小…5人以下のプロジェクト
小さいプロジェクトでは開発者本人が見積りをし、大きいプロジェクトは時期によって見積り技法を変えるのがベストです。
開発スタイル
開発のスタイルによって適した見積り技法が変わります。
「ソフトウェア見積り」では以下の開発スタイルが紹介されています。
- 進化型プロトタイピング
- XP(エクストリーム プログラミング)
- 進化型納品
- ステージ別納品
- RUP(ラショナル統一プロセス)
- スクラム
開発スタイルを大別すると「反復型」と「シーケンシャル型」の2つになる。
スクラム等のような「反復型」のほうが、よりボトムアップ(開発者自らの見積り)を活用する事になります。
開発ステージ
開発が進むと、より詳しい見積りができるようになります。
「ソフトウェア見積り」では開発ステージを以下の3つに分類しています。
- 初期 … 要求の大部分が決まるまで
- 中期 … 開発の初期まで
- 後期 … 開発の初期からリリースまでの間
見積り技法の正確性
見積り技法の中でも正確なものと、それほど正確ではないものもある。
常により正確な技法を使いたくなるところですが、見積りにかかるコストも考えなければなりません。
開発初期には、正確な技法を使ってもあまり役に立たないかもしれません。
あえて「正確ではないけどコストがかからない方法」を選んだほうが良い場合もあります。
6章「見積り技法入門」のまとめはここまで。
前の「5章 見積りに影響するもの」のまとめはこちら。
次の「7章 数えて、計算して、判断するのまとめはこちら。
見積りが上手くなりたい方は読んでみてください。
ちなみにこの本を書いたのはスティーブ・マコネルという人ですが、この人の書いた「コードコンプリート」もかなり好きな本で、おすすめです。
ページ数は多いですが、分かりやすく書かれていて面白い本です。
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