「最近暗いニュースばかりで気が滅入る」という人は、この本を読むと少し気持ちが落ち着くかもしれません。
世界で100万部超のベストセラーとなった「ファクトフルネス」という本を読んだので、どんな本なのか紹介します。
多くの人が、チンパンジーより間違ってしまうクイズ
「ファクトフルネス」の中で、著者は13の世界に関するクイズを出題しています。
そのうちの一つ。
現在、低所得国に暮らす女子の何割が、初等教育を修了するでしょう?
A 20%
ファクトフルネス P9
B 40%
C 60%
答えはCの60%。
ですが著者が世界中で講演してこのクイズを出した結果、正解率は10%以下となりました。
仮に、このクイズをチンパンジーに出したとしよう。
ファクトフルネス P16
A,B,Cと書かれた3つのバナナを囲いに放り込み、チンパンジーが最初に選んだバナナが答えというわけだ。
想像してみてほしい。チンパンジーの正解率は33%になる。(要約)
チンパンジーでも3割正解できるクイズに対して、人間は世界を悲観的に捉えすぎるあまり、正解率が10%になってしまう。
それも、世界のエリート企業の社員や大学生が。
多くの人が、現実よりも悲観的に世界を捉えている事に気が付き、データを基に正しく判断する事の大切さを訴えたのがこの「ファクトフルネス」という本です。
データだけでなく、著者が貧しい国で医者として働いてきた豊富な経験も交えて説明しています。
そのため、読み物としても楽しめる内容になっています。
人が世界を見る時の、10の本能
「ファクトフルネス」の中で、著者は人が世界を見る時に陥ってしまう罠を「10の本能」として説明しています。
- 分断本能
- ネガティブ本能
- 直線本能
- 恐怖本能
- 過大視本能
- パターン化本能
- 宿命本能
- 単純化本能
- 犯人捜し本能
- 焦り本能
この言葉を見ただけでも、内容が少し想像できるかもしれません。
世界を正しく見れるようになりたい好奇心旺盛な方、普段のニュースを冷静に見れるようになりたい方は、感情的にならず冷静にデータを見れるようになりたい方は是非「ファクトフルネス」を手に取ってみたはいかがでしょうか。