「ソフトウェア見積り」2章「見積り能力のチェック」のまとめ。90%正確な見積りは不可能。

「ソフトウェア見積り」の2章「見積り能力のチェック」の内容をまとめます。

結論としては、「人は正確な見積りはできない」という事です。まずはこれを受け入れましょう。

前の「1章 見積りとは」のまとめはこちら

次の「3章 正確な見積りの価値」のまとめはこちら

1部「見積りの考え方」

2章「見積り能力のチェック」

見積りクイズ

以下の問題で、まずはあなたの見積り能力を試してみてください。

制限時間は10分。

「90%の確率でこの範囲に入る」と考える下限と上限を答えてみましょう。

ぐぐるのは禁止です。

  • 太陽の表面温度
  • 上海の緯度
  • アジア大陸の面積
  • アレクサンダー大王の生まれた年
  • 2004年時点の米ドルの通貨流通量
  • 五大湖の総水量
  • 映画「タイタニック」の全世界での総興行収入
  • 太平洋に面した海岸線の総延長
  • 米国で1776年以降出版された書籍タイトルの総数
  • シロナガスクジラの体重の世界記録

正解を含む範囲につき1点で、10点満点です。

私もやってみましたが、正解の範囲が書けたのは1問だけでした。

この問題、ほとんどの人が1問~3問しか正解できないとのこと。

(正解は本の付録に載ってます)

これは「人が90%正確と思うことは、実際には30%正確と言える」という実験で、他にも同様の研究がされている。

見積りの幅を狭めてはいけない

私たちは無意識に「見積りの幅を小さくしなければならない」と考えてしまう。

誰に言われなくても、見積りの幅を広くするのは無能だと勝手にプレッシャーを感じてしまう。

だから上記の見積りクイズで「見積りの幅を十分に取った」と考えた人でも、90%の正解はできなかった。

見積りの幅を小さくするプレッシャーを感じたら、それが自分の思い込みではないかもう一度考えましょう。

実際に他の人からのプレッシャーがあるなら、その対処方法は「ソフトウェア見積り」の23章に書いてあります。

見積りクイズの意味

「アジア大陸の面積」のように、普段考えた事も無いビジネス領域のプロジェクトを扱うことはよくある事。

知らない領域について見積もるとき、自分の予測が30%ぐらいの精度しかないことを覚えておいたうえで、いかに見積りをするか考える事が必要ですね。

見積もりクイズは、その事に素早く気づかせてくれる良いツールだと思います。

 

2章「見積り能力のチェック」のまとめはここまで。

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見積りが上手くなりたい方は読んでみてください。

ちなみにこの本を書いたのはスティーブ・マコネルという人ですが、この人の書いた「コードコンプリート」もかなり好きな本で、おすすめです。

ページ数は多いですが、分かりやすく書かれていて面白い本です。