Ansibleを使い始める前に、専門用語や概念を理解しましょう。
公式ドキュメントを元に簡単に説明します。
公式ドキュメントは以下です。
Ansible concepts — Ansible Documentation
全体の概念図
Ansibleの用語の関係を図で示すと以下のようになります。

必要なものはすべてコントロールノード(Control node)に集まっている事が分かります。
コントロールノード(Control node)
Ansibleがインストールされている端末のことです。
この端末からansible
コマンドを実行します。
一つのコントロールノードから複数の管理対象ノードを制御することができます。
Windowsマシン上では動かすことができませんが、Dockerなどを使えば仮想環境で動かせます。
DockerでAnsibleをインストールして動かす(Windows、MacOS共通)
管理対象ノード(Managed nodes)
Ansibleで管理する対象の端末のことです。
「ホスト(host)」とも呼ばれます。
コントロールノードからssh接続できる必要があります。
管理対象ノードにはAnsibleをインストールする必要はありません。
インベントリ(Inventory)
インベントリとは、管理対象ノード(ホスト)のリストのファイルです。
デフォルトでは/etc/ansible/hosts
に保存されます。
インベントリには各管理対象ノードのIPアドレスなどの情報が含まれます。
管理対象ノードのグルーピングなども可能です。
モジュール(Modules)
ファイルの操作、パッケージのインストール、ユーザーの管理など、管理対象ノードで特定の操作を行うためのコードの集まりです。
Ansibleには大量のモジュールがすでに用意されています。
タスク(Tasks)
タスクとはAnsibleが実行するアクションの単位です。
複数のモジュールや条件分岐を組み合わせて一つのタスクを構築します。
プレイブックにタスクのリストが書かれます。
プレイブック(Playbooks)
プレイブックとは、タスクの順番付きリストが保存されたYAML形式のファイルです。
変数や条件分岐なども記述できるようになっています。
途中でエラーが発生したらタスクの実行を停止する事などもできます。
Ansibleの用語の基本的な説明は以上になります。
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